『都立進学重点校への道』
「(18) ~進学重点校に合格するために~ その12 グループ作成問題の攻略法②」
進学重点校の入試問題の特徴は、記述問題の割合が多いということです。
国語は200字程度の作文の他に数十字の記述問題が3題程度、
英語は難度が高い英作文の他に和訳も含めて1行記述問題が3~4題出題されます。
数学は証明と作図が必ず1題ずつ出題されますが、
それ以外に途中式を書く問題が2~3題あります。
記述問題は配点が高い問題が多いので、
ここでどのくらい点数を取れるかで差がつくことは間違いありません。
記述問題に強くなるための方法は、
端的に言うと2つしかありません。
普段の学習からたくさん書くことを意識することと、
書いたものを(進学重点校の指導実績のある)先生に添削してもらって、
その書き直しを徹底することです。
書くことについては、中1のうちから意識して取り組んでいく必要があります。
普段の学習の中から、ノートにきちんと途中過程を書いたり、
国語や英語の作文を意識して少し長い記述を積極的に書く習慣をつけることが必要です。
中学校ではほとんどそのレベルの問題に接する機会がないので、
その部分に日常的に取り組めるレベルの塾に通うか、
独学する場合も早い段階からそういうレベルの参考書・問題集を使って取り組んでください。
中3の夏以降は、実際の過去問に取り組む時間を増やすことが重要です。
特に進学重点校のようなタイプの問題は「慣れ」の部分が大きいので、
過去問をこなした数に比例して得点力が伸びて行く場合が多いです。
ただしその場合に一番問題となるのは、
「記述の採点をどうするのか?」という点です。
国語の作文や自由英作文、数学の証明・途中式等は、
なかなか自分で採点するのが難しいのです。
自分で採点すると、どうしても甘くなってしまう傾向があり、
本来ならその後に書き直しをしなくてはならないケースでもスルーしてしまうことになります。
それを続けていても、進学重点校レベルの記述の力はついていきません。
塾の先生等で、その部分の採点を責任持ってやってくれて
事後のアドバイスをくれる人を確保しておくことがポイントになります。
もちろん、進学重点校の出題傾向・問題のレベル・ある程度の採点基準を理解していないと、
対応が難しいことは言うまでもありません。
(毎年、そういうレベルの進学塾に通っていない生徒・保護者の方から受ける相談で一番多いのが、
この部分の相談です)
過去問については、特に記述問題について、
ポイントを理解して再度書き直すことが大切です。
その上で改めて先生に見てもらって、
満点がもらえるまで何度でも書き直すことが一番効果のある学習方法なのです。
(文責:GS進学教室 後藤高浩)
株式会社ジー・エス代表取締役
GS進学教室 代表
後藤高浩
八王子市子安町2-1-11
エスポワールサトー2F
TEL:042-655-1851
FAX:042-655-1852
ホームページ https://www.gssk-h.com